浅柄野(あさがらの) レッドミルレンニューム  白ワインのお味は

私は白ワイン愛好家なのですが、珍しい品種のワインを試してみるのが好きです。

変な名前の品種だと、どんな味なんだろうとそそられます。(笑)

 

先日、日本橋にある滋賀県アンテナショップでたまたま「浅柄野(あさがらの) レッドミルレンニューム 」という珍しい品種の白ワインを見つけ、さっそく買ってみました。

この品種のワインを作っているのは日本では栗東ワイナリーを含め2社だけらしいです。1,870円 (税込)と意外とお手頃価格ですが、ラベルには「自社農園産収穫 限定醸造本数4000本」と地味にアピールが!なんだか稀少価値が高そうですが、このお値段でいいのでしょうか♪ありがとうございます。

調べてみたところ、レッドミルレンニュームは日本で開発された品種でミルレンニュームと未詳1号の交雑種だそうです。

ミルレンニュームも未詳1号もスーパーで売られていないので食べたことがない→味が分からない、となると余計にレッドミルレンニュームのワインがどんな味なのか興味津々です。

 

通販サイトでの説明によると、「トロピカルなライチのような香りに爽快な酸。シードルのような酸味のきいた甘口ワイン」とのことです。

 

では実飲したお味は??

ちょっとだけトロリとしたようなまったりとした口当たりで確かに甘いです。しかし私はライチやトロピカルというよりはマスカットのような印象でした。そして、シードルのような酸味というよりは、余韻にうすいリンゴのような軽やかなサクッとしたような甘みを感じました。マスカットとリンゴが混ざったような味、確かに他の品種のワインにはない味わいでした。

けっこう甘いので、デザートワインとしてもイケそうです。

 

興味のある方はこちらから通販でも購入できます。どぞ。

item.rakuten.co.jp

 

私が会社を辞めた理由=社長が74歳

トヨタの章男社長(66)が勇退し、佐藤 恒治社長(53)に交代するニュース見て、そういえばヤマダ電機も、小林辰夫社長(57)から上野善紀取締役(50)に社長が交代になっていたなーと思いました。

いずれも有名企業ですが、どちらも新社長が50代と若く、章男社長も辰夫社長も何を考えてこのような人事配置にしたのか分かる気がします。

 

というのは、私は複数の中小企業の管理部門で勤務してきましたが、社長が70代の会社もありました。

そこで私が感じていたのは、社長が70代となると経営も終わりが見えてくるということでした。

 

前に勤めていた会社は社長が74歳、専務が73歳でした。

年齢的に、体力的な衰えが見えてきていました。(耳が少し遠い、毎月通院のため休む日があるなど)昭和の価値観も色濃く残っていました(結婚しないの?と女性社員に聞いてきたり)

そして、私は経営のことはよく分かりませんが、この様子だと時代の変化が見えず、ということはお客(社員も含めた)ニーズの変化も分からないため、経営も現状維持か衰退するかだろうなあと思っていました。

 

もう一つ心配だったのは、私が40代半ばで中途入社したことです。

社長が74歳ということは、80歳まで社長を続けるとしてあと6年。6年後、私が50代に入ったところで、社長が引退して会社合併とか買収とかになったら…。

経営方針が変わって待遇が悪くなったら?

地方の会社に買い取られて勤務地が遠くなって通勤できなくなったら?

 

50代管理職経験なしの事務職で転職する方が大変じゃん。

 

それを考えると、今からサラリーマン以外の生き方にシフトしていった方がいい!と悟りまして、辞めちゃいました♪サラリーマン。

きっかけは人事考課で訳の分からない低い評価をつけられ納得できなかったから、なのですが辞めて大正解でした。

 

今は会社員以外の生き方をするための準備にあてる時間がとれるようになり、本当に充実しています。^^

SNSがこれだけ発達してきているので、個人が個人に直接価値を提供し(提供するものは商品であれ情報であれ)、その対価をありがたくいただく、それが当たり前の社会になっていくのではないでしょうか。

正社員とかアルバイトとか雇用形態関係なく、人に雇われる生き方自体が減っていくのではないかと思っています。

風水を参考に大掃除して、YOUTUBEの聞き流すだけで金運爆上がり動画を流し続けた結果

風水って信じますか?

私は全然ゲン担ぎをするタイプではないのですが、在宅で仕事をすることが多くなり、お部屋の汚れ具合が気になるようになりました。

そして同時期にyoutubeでスピリチュアリッチ三凛さとしさんと、浅見帆帆子さんのチャンネルを見つけ何となく見ていたところ、彼らが共通して言うには「掃除をすると運気が上がる。古いもの、汚れたもの、使わないものは捨てると新しい運気が入ってくる。玄関や床をピカピカに磨くのもいい」ということでした。

お、そういうことなら、と思い、3か月くらいかけて大掃除しました。その結果、ほんとに運が来たんです!それが何かは最後まで(笑)

(掃除をする間はyoutubeにやたらとアップされている、「聞き流すだけで金運爆上がり」とか「これを聞いたらなぜかお金が入ってきます」系の、ほんとかよ。じゃあ流して実験してみるか、な音楽を3時間とか流し続けました)

私は1DKに一人暮らしなのですが、まずほとんどの家具を捨てました。

・食器棚(20年近く使用)

・冷蔵庫(20年近く使用)

・テレビボード(10年使用)

・カーテン(10年使用)

・ダイニングセット(テーブルとイス2脚)(10年使用)

・電子レンジ(6年使用)

・ローベッド(6年使用)

・木製の塗装が剥げかけたメイクボックス(6年使用)

・電子ピアノ(キーボードの鍵盤部分)(4年使用)

・テラス用の折りたたみテーブル(2年使用)

 

そして他にも何年も使っていない食器も捨て、

着なくなった大量の服(45Lゴミ袋にいっぱいになるくらい)を1,000円で買取ってもらい(総合出張買取「七福」の袋詰め1000円買取キャンペーンを利用。自宅に来てくれてその場で内容を確認してもらい1,000円で買取ってもらえました。https://shichifuku-kaitori.com/

読まなくなった本、CD、DVD(段ボール1箱くらい)はブックオフの買取額20%UPキャンペーンを利用して売りました。

 

家具を全部出したところでようやく床の掃除ができるようになり、5畳のダイニングキッチンと9畳の居室部分、全て1人でキレイにしました!

最初は業者さんに頼もうかと思ったのですが、この広さだとおそらく5万くらいになりそうだったのと、youtubeで自分1人でフローリングワックス掛けなおしできました動画がアップされていたため私も自分でやろうと決意。

amazonで

リンレイ オール床ワックス 500ml

リンレイ オール床クリーナー(剥離剤)1L

リンレイ オールワックスワイパーEXとモップ

合計約4,000円で購入し、まずはひたすら汚れた床のワックスをはがすところから始めました(泣)

剥離剤を撒き、ひとり黙々と汚いワックスを剥がし、真っ黒になった剥離剤をちり取りに集めてバケツに入れ、その後雑巾で水拭き→乾燥させてからワイパーでワックスがけ、という手順。

真っ黒になった剥離剤を見て、そりゃあこんな汚い床に住んでたら運気も上がらないわな…と自然と思ってしまいました(><)

床がピカピカになると、部屋全体が明るくなり、確かに部屋に良い気が巡っているような気がしてきます。

 

そして、新しい家具・家電を買い、カーテンをブラインドにし、大きめの観葉植物(フィカスウンベラータ)も置き、テレビボードの上には生花を飾るようにしました。

 

3か月くらいかけてお部屋を大改革しましたが、お部屋も私の心も別人のように整い、前はイラついたことでもあまり気にならなくなりました。

 

そして、本当に運気が上がってきた!と実感した出来事は年賀状のお年玉ハガキが当たったんです!(笑)といっても切手シートなんですが。

それがなぜ運気アップしていると思うのかというと、確率です。

私は年賀状を出さない人なので、毎年私に届く年賀状は過去に買い物をしたお店などから3枚だけです。

調べてみたら、切手シートの当たる確率は100枚に3本の3%!その3%に3枚のうちの1枚が当たってたって、運気上がってると思いませんか?^^

ちなみに年賀状の切手シートが当たったのは20年以上ぶりです。

 

実は他にもすごい幸運なことがありまして…。

ずっと辞めたくてたまらなかったけど、経済的理由で仕方なく続けていた仕事を経済的理由が解消していい形で辞めることができたんです!♪♪♪

これにはビックリしましたが、良い運気はありがたく受け取って、今はやりたいことの開業準備ができることに感謝しています。

 

今なんだかツイてないなあと感じている方は、10年以上使っていて今の自分の好みに合わない家具や洋服、食器、本を大量に捨てると本当に運気が上がる、何かに関する新しい動きがやってくる、かもしれません。

仕事をしているとなかなか時間がとれなくて、片付けも一気にできないかもしれませんが、かさばらない洋服や本から処分するといいと思います。ブックオフは集荷に来てもらえますし、家にいながら処分できてオカネにもなります(笑)

 

このブログを読んで大量に不用品を処分して、運気が上がる方が増えたら嬉しいです!!

クリントイーストウッドのダーティーハリー(1971)が意外と面白かった理由

私はシナリオスクールに通っているのですが、プロの脚本家の先生が見ておいた方がいい映画の一つとして「ダーティーハリー」を挙げていました。

私はハリウッド映画よりヌーベルバーグとかヨーロッパ映画の方が好きな上、刑事ものはどれも同じようなストーリー展開(とんでもない犯人がいて、カッコイイ刑事が四苦八苦してそいつを捕まえる、的な)に思えて興味がなかったのですが、勉強のため仕方ない、U-NEXTに再登録して見てみました。

 

まず事件が起こるのが早い!最初に犯人の「さそり」が登場してから開始2分くらいで若い女性が撃ち殺されます。そして3分くらいでハリーが登場し犯人の声明文を発見、5分ほどで警察署にて犯人さそりの目的「これから毎日1人づつ殺すからそれが嫌なら10万ドル払え。返事がなければ黒人と神父を殺す」という声明文が読み上げられます。

映画が始まって5分で観客に「これからどうなっていくんだろう」と思わせる展開です。

その後は10分ほどハリーがどれだけ異色な、つまり「ダーティー(汚い)」刑事なのかの人物説明が続きます。

①市長や上司である警部補、署長が、時間稼ぎのために新聞に「金を用意するまで待て」と掲載するように命令しても「市民の犠牲が増える」と反対意見を言う

②それが通らずしぶしぶ行きつけのハンバーガー屋で昼ご飯を食べようとしたところ、銀行強盗が発生する場面に出くわし、ハリーは手荒く銃撃し犯人逮捕。そして自分も膝を打たれる。

③別事件で出動することになり、上司から新人のチコを相棒にして一緒に行けと命令されるも「教えるの大変だし俺の相棒は大変だから無理」と断ろうとし、上司からチコじゃないとだめだと強く言われて仕方なく連れていく。

④チコになぜダーティー(汚い)ハリーと呼ばれてるんですか?と聞かれ、他の刑事に「ハリーは人間なんてみんな汚いと思っているからだ」と言われる。

 

その後、異常な人間性を持つサソリとの闘いが始まります。

簡単に言うと、犯人と警察(ハリー)との追いかけっこの繰り返し

① 警察のヘリが犯人を見つけるが取り逃がす

② ハリーとチコが犯人を探す→似た男を追跡するが人違い

③ そうこうしているうちにサソリが第二の殺人(黒人少年を殺す)

④ 声明文の通り次は神父が狙われると踏んだハリーとチコは教会近くのビルに張り込む→犯人を見つけ暗がりの中で銃撃戦になるが取り逃がす

⑤ さらにサソリが第三の事件を起こす→市長宛てに手紙が届いて「14歳の少女を誘拐した。明日の3時までに20万ドル払え。黄色のバックに入れてヨットハーバーへ来い」

⑥夜、ハリーが1人で港まで行くと公衆電話が鳴り、ハリーが出ると、犯人から「公衆電話めぐりさせてやる。次は〇〇駅へ行け。電話に出ないと娘を殺す」と脅迫。

ハリーが駅に着いて公衆電話が鳴り「次は教会へ行け」→教会で電話に出ると今度は「公園へ行け」→ハリーは走って公園に行く途中でチンピラに金を出せと絡まれ殴る→

ようやく公衆電話にたどり着くが電話が鳴り、近くにいた老人が電話に出てしまう→すぐにハリーが出るも犯人から電話を切られヒヤリとするが、すぐに電話がかかってきて「次は公園の十字架の下に行け」(⑥は10分ほどのシーンですが、この間にちょこちょこハリーがヒヤリとする場面が入れられていて思わずどうなるのか?と引き込まれる)

⑦十字架の下に着いたハリー。夜の暗がりの中からサソリが出てくる。

ハリーの後ろから「動くな、銃を捨てろ」と命令しハリーは銃を捨てる。覆面をつけたサソリが出てきてハリーを殴り、撃ち殺そうとする→そこへ尾行していたチコが駆けつけ銃撃戦に。チコが撃たれ負傷し、ハリーは隠し持っていたナイフでサソリの足を刺す→サソリは足を引きずりながらも逃げる。

⓼サソリは自ら救急病院に行く→病院から警察に怪しい男が診察に来たと連絡が入る。

⑨ハリーは病院に行き医師に話を聞く。医師からスタジアムでプログラムを売っていた男で多分スタジアムに住んでいたはずと聞いてハリーはスタジアムへ向かう。

(ここが映画開始60分くらいのところ)

⑩真夜中、ハリーは令状なしに強引にスタジアムに入り、サソリを探す→サソリがその様子を見て逃げる→ハリーは住居の扉を蹴破り中に入るが誰もいない→物音がしてサソリが逃げる→ハリーが追いかける→サソリはスタジアムの客席に逃げる→ハリーが追いかける→サソリがスタジアムの芝まで逃げる→ハリーが追いつき「止まれ!」そしてサソリの足を撃つ

⑪サソリは捕まり、少女の遺体が発見される→ハリーは検察から「令状なしの違法捜査だから犯人は釈放される」と言われる。

⑫釈放されたサソリは次の標的を物色している。それを非番のハリーが尾行して監視している。

⑬ハリーの尾行に気づいたサソリは、黒人にお金を払ってわざと自分を殴らせケガをし、病院に入院しテレビでハリーに暴行されたと訴える。

⑭テレビを見ていた署長から、ハリーはサソリの監視を禁じられる

⑮監視がなくなったサソリは酒屋に入り、店主が防犯のために持っていた拳銃を奪い逃走→スクールバスをバスジャックする

⑯ハリーが市長室に呼ばれ、市長が部下に電話している場面に出くわす。「今朝八時にこの手紙がきた。20万ドルをジェット機に積んで待て。志願者を募れ」その時サソリから電話が入る。

⑰サソリがバスから降りて公衆電話から市長に電話をする。

「子供7人と空港に向かう。パトカーもヘリも出すな。下手に騒ぐと殺す」と脅迫。市長は絶対妨害しないことを約束して電話を切る。

⑱市長はハリーに現金引き渡し役を頼もうとするが、犯人には絶対に手を出すなと言われ、引渡役は断る。

⑲ハリーは陸橋の上でスクールバスが通るのを待つ。サソリはバスの中からハリーがいることを発見、バスが陸橋の下を通り掛かったときにバスの屋根にハリーが飛び降りたことを察知し、車内から天井に向かって発砲、さらに乱暴な運転でハリーを振り落とそうとする。

⑳サソリは採石場にバスを突っ込ませてしまい、バスを乗り捨て工場に逃げ込む。→ハリーが追う→工場内で銃撃戦になる

㉑工場を逃げ出したサソリは近くの池で釣りをしていた少年を人質に取りハリーを脅迫→ハリーは銃を捨てると見せかけて発砲。サソリは肩を撃たれて倒れる。

㉒サソリが銃を取ろうとしているところに、ハリーが銃を向け「弾が残っているかどうか分からないがよく考えろ」と諭すがサソリは銃を取ろうとし、ハリーは発砲。サソリは撃たれて池に落ちて死ぬ。

㉓ハリーはその姿を見つめ、自分の警察バッジを取り出し池に捨て、その場をゆっくりと立ち去る。

 

というように、

ハリーがどれだけダーティーなのか状況説明(魅力的人物であることをアピール)した後に、

ハリーが精神異常の犯人を追い詰める→取り逃がす

また追いつめる→捕まえるが違法捜査で釈放、

犯人がまた犯罪起こす→勝手に尾行する

犯人がハリーの尾行をやめさせるためにわざと黒人に自分を殴らせ入院、ハリーに殴られたと嘘をつく→ハリーは犯人の監視を禁じられる

犯人がバスジャックを起こし再び現金要求→危険なのでハリーに現金受渡役を頼むが犯人に手を出さないことが条件のため拒否

ハリーが独自に犯人のバスを追い犯人を追い詰める→人質を取られるがハリーは犯人を撃ち殺す

という流れで、犯人が第2(黒人少年殺害)、第3(少女誘拐)、第4(バスジャック)の犯罪を犯し、それに付随して次から次へとハリーの危機・解決・危機・解決が繰り返され飽きずに見れました。

「公衆電話で振り回す」とか「検察から違法捜査で咎められ犯人は釈放」とか「わざと殴らせて入院しハリーのせいにする」とか「相棒が教師になるため警官を辞める」など、刑事ドラマにありがちではない危機設定と犯人の異常な嫌な奴ぶりが面白かったんだと思います。(それプラス、クリントイーストウッドのスターにしかないカッコよさ)

かなりシナリオの構成を考えてエピソードを入れている印象で、さながらマーラー交響曲のスコアのようでした。

ハリウッドの売れる脚本の法則を体現している作品だと思います。

 

佐伯祐三 自画像としての風景 東京ステーションギャラリーに行ってみて

東京ステーションギャラリーはちょくちょく若干マニアックな展覧会をやってくれます。

1月21日から佐伯祐三の大回顧展を開催しており、行ってきました。

私は美術好きで、絵画はフランスの洋モノ(印象派あたり。モネとかドガなど)が好きなんですが、佐伯祐三の絵は何かの展覧会でカフェの絵をたまたま目にして、(カフェの絵一枚だけなのに)なぜか心に残っていました。

それで東京ステーションギャラリーで回顧展が開催されるということで、行ってみたのですが、充実の展示でした。

作品数143点(これ以外に何点か直筆の手紙、ハガキ類もあり)。主に大阪中之島美術館の所蔵でしたが、それ以外にも多数の美術館、個人から借りてきたようで、裏方スタッフの方々の努力にまず頭が下がりました(TT)

佐伯祐三の画風も印象に残るものですが、同時に何となく見た瞬間から記憶に残ってしまったのは彼の顔写真です。ちょっと彫り深でキリっとした顔でフサフサの髪の毛。つまり、現代風のイケメンだったんです(笑)でもそれ以上に目の光の強さが彼の才能、意思の強さを物語っていると思います。(大正時代に、絵の勉強をするために、船で何か月もかけてパリに留学したのも納得の目つき)

佐伯祐三は大正時代の画家で30歳の若さで亡くなってしまったので、もちろん会ったこともないですし、彼についての伝記なども読んだことはありません。

しかし展覧会で絵を見て、どんな男だったか分かるような気がしました。

結婚して女の子が1人いたそうですが、おそらく浮気は絶対しない男だったでしょう。そして、普通に一般社会で生活はしていけたでしょうが、なんとなく、ちょっっっと変わったところが滲み出て、それは周囲の人に感じ取られるけれど、真面目なので好かれていたのではないでしょうか。

私この展覧会で展示されていた「にんじん」の絵を見てそう思いました。

ただの一本の人参がテーブルの上に置かれた光景を描いた絵ですが、にんじんを描くのに使った色彩が他の画家にないものです。

黒い背景ににんじんが一本だけ、横にまっすぐ置かれているのですが、暗いオレンジのにんじん本体にくっつけて、葉っぱ部分の根元に白を使っているんです!!そして、葉っぱ部分は暗めなグリーンというか佐伯祐三色のカーキ色。

使う色にどういう人間かが出てしまうんです。

葉っぱに白を使う発想は佐伯しかいないでしょう。葉っぱが白いにんじんはこの世にありませんから、おそらく佐伯は私たちが現在もよく見る普通のあのにんじんを見て描いたに違いありません。

でも彼には白が見えたからそう描いたんです。その白が、にんじんの暗いオレンジと葉っぱのカーキ色と微妙にマッチして、カ、カッコイイ…!( ゚Д゚)その色合わせの発想から、ちょっと変わった人だったんだろうなあ。世の中のほぼ100%の人はにんじんを描いてくださいと言われて描くときに葉っぱに白は使わないだろうしなー。でも浮ついたところのない善良な人で、あまり饒舌ではないけれど、時々突拍子もないことを言ったりやったりするところが愛される、素朴な優しさを持った青年だったのではないかと思いました。

他にもパリの街並み、特に「壁」を描いた作品が多かったですが、これもいたく感動しました。何がって、「壁」を表現するときの色の削り具合。私はアンティークの家具が好きなのですが、アンティークって長い時間の経過を経なければ出てこないツヤと何とも言えない削れ感がありますよね。それが佐伯祐三の「壁」の塗り方にはあるんです。

1925年の作品「壁」と酒場(オ・カーブ・ブルー)に、それが顕著です。

この削れ感を出すためには相当苦労したでしょう。ユトリロを少し感じますが、ユトリロではない佐伯独自の削れ感です。

その佐伯独自の色を出すためには、何度も何度も自分はどうしたいのか、自分は何を表現したいのか、自分って何をするために生れてきたのか、きっと自分と格闘し続けたはずです。

それは今の私自身にも通じるところがあり、共感につながりました。

 

95年も前に亡くなった画家ですが、東京ステーションギャラリーで会って話して、なんか私の気持ちを分かってくれるいい人だなー好きだなーと思って友達になったような展覧会でした。

 

佐伯祐三、ちょっと知ってるけどそれほど興味ない、でも今自分がどうしたいか分からない、もしくはやりたいことが分かっているけど一歩踏み出せなくて悩んでるような方は行ってみると元気がもらえるかもしれません。

海老蔵改め團十郎のSANEMORIと襲名披露公演

海老蔵改め團十郎の初春歌舞伎公演 市川團十郎襲名記念プログラム SANEMORIが盛況のようです。

Snow Man宮館君が出演していることもあり連日満席で、若い女性ファンが多いとか。

歌舞伎ファンの私としては、若い観客が増えるのはすんごく嬉しいことなんです。

というのは、私は学生時代から20年近くの歌舞伎ファン(というかほぼ海老蔵改め團十郎のファン)なのですが、歌舞伎座に行くたびに客席の高齢化が気になっていました。

去年は11月12月と、歌舞伎座で行われた團十郎襲名披露公演を見に行ってきましたが、客席が8割方白髪頭かハゲ頭ばかり…(本当なんです!)

このまま時が進んでいったら、歌舞伎を見にくるお客さんは少なくなってしまうのだろうか?歌舞伎は衰退してしまうのか?と何だか心配になってしまったものです。

歌舞伎は言わずと知れた日本の伝統芸能ですが、まず舞台美術と衣装が素晴らしいです。

特に衣装の色使い。紫色に水色を合わせたり、ピンクに鶯色の配色とか、500年かけて積み重ねられてきた粋な日本人の色彩感覚を見る思いがします。

劇場自体も華やかで、日本のパリ・オペラ座ガルニエ宮のようなものだと思います。

2階のロビーと階段の踊り場には日本画の大家一通りの作品が展示されており、さながら小美術館のよう。東山魁夷とか奥村土牛川合玉堂速水御舟伊東深水上村松園などアート好きな人にはたまらない空間です。

こんな空間、若者にも味わってほしいんだけどなあ。

歌舞伎は江戸時代から続く日本独自の演劇ですが、私が廃れてほしくないと思うのは、舞台美術、衣装、小道具、大道具、歌舞伎俳優の演技、長唄連中などの音楽方どれをとっても500年の日本人の英知が積み重なって完成された大変貴重な舞台だからです。

若い世代があまり興味を持たないのは、セリフのよく分からない時代劇なうえチケット料金が高いからでしょうか。

テレビの大河ドラマなどで時代劇の視聴率がいいこともありますが、劇場まで高い料金を払ってまで見に行きたいとは思わないのかもしれません。

歌舞伎座のチケット料金設定は

1階桟敷席17,000円

1等席16,000円
2等席12,000円
3階A席5,500円
3階B席3,500円
となっています。

が、若い世代が買えそうな3階席は、松竹歌舞伎会の会員が一般予約より前に予約できるためそこでほぼ完売してしまいます。

となると1万円代のお席は若者には厳しいでしょう。

SANEMORIは

1等席15,000円ですが
2等席8,000円の設定あり!若い世代がチケットを買えたのもこのお値段が大きいのではないでしょうか。

SANEMORIで歌舞伎に興味を持った若い子たちが、歌舞伎座にも来てくれることを願います。

そして團十郎以外の歌舞伎俳優たちにもお願い!若者に人気の俳優とドラマに出たり、CM出たり、現代演劇出るとかして歌舞伎に興味持ってもらえるようにしてくださいー!

かくいう私も20代の頃、市川新之助時代の團十郎ファンになったのは、たまたま雑誌に載っていた顔が超美形でいい男だったから(笑)この人すごく顔がいい。歌舞伎見に行ってみよ、となって、今まで歌舞伎ファンになりましたので。

どんな集客対策をしているのか分かりませんが、松竹さん、よろしくお願いします!

カルディのシラチャーソースはホントにウマイ

体形維持のため、私は毎日自炊でごはんを作っています。

しかし味のバリエーションがどうしても限られてきて(大体がめんつゆ、醤油、ソース、レモン汁、コンソメ、昆布塩、塩麴、カレー粉、トマト缶の使い回し。マヨネーズはカロリーが高いので使わない)、なんか新しい味覚をもたらしてくれる調味料ないかなーと思っていたところ、見つけました。シラチャーソース。

日本の調味料はたいてい使いこなせるようになったけど、それじゃアメリカでよく使われている調味料って何なんだろう?と思い検索かけたら出てきたのがこのシラチャーソース。元々はタイ発祥です。

ベトナム移民がアメリカで商品化したそうで、今では全米で定番の甘辛スパイシー調味料らしいです。人口約3億3千万人のアメリカで定番になる味ってどんな味??と興味が湧き、探したろことカルディで売っていることを発見。早速買ってみました。

私は辛い味は好きですが、実は甘辛味はあまり好きではないのです。甘辛味は、甘辛といっておきながら辛いというより甘い味であることが多いから。(おかずはしょっぱいもの!笑)

ですがこのシラチャーソースは、甘辛ですがちょっと甘くて唐辛子の辛い味にニンニクとなんだかダシのうまみのような味があわさって、美味しい!

アメリカではレストランでも様々な料理に使われており、ディップソースにも使われているようです。

その気持ちはわかる。どんな食材にも合うと思いました。

私は厚揚げと野菜と鶏肉の炒め物に振りかけたり、卵チャーハンの仕上げに回しかけたりして使っていますが、新宿あたりのタイ料理レストランぽい味になるんです!

お料理が苦手な方でも、とりあえず炒めたり焼いたものに混ぜたり振りかけたりするだけでプロっぽい味になると思います♪

カルディで300円くらいで買えますので、毎日の晩御飯の味付けをどうするか苦痛になってきた方にはぜひおススメの調味料です^^